お稽古風景(48) 風炉流し点
流し点(風炉)
久し振りにお稽古の様子を紹介します、今回は風炉の「流し点」です。
風呂を据える位置は畳の左縁より17~19目位のところへ敷板を置いて、その上に風炉を据えます。これは水差を置く位置が変わるので、その空間を補うためにいつもより右寄りに風炉を据えます。
茶道口に坐り総礼
「お薄一服差し上げます」と言って総礼
水指を貴人畳の角に置く
水指を運び出し、座るときは体を斜め右に向け、水指を貴人畳の角に両横三目程度空けて置く
茶碗、棗を運び出し炉縁角と敷板角を結んだ線上に置く
座るときはやや右斜めに座って、炉点前のときの、棗、茶碗を置く位置、すなわち炉縁角と敷板角を結んだ線上にに置く
建水を持ち出し定座に坐る
建水を持ち出し水指正面をねらって座る、ここが居前になります
茶碗、棗を膝前に取り込む
建水持って居前に坐ったら、柄杓、蓋置はそのままにしておいて、茶碗を左、右と二手で膝前向うに置き、右手で棗を茶碗と膝の間に取る。(建水の位置は最後まで動かない)
棗に続いて茶杓を拭く
袱紗を捌いて棗を拭き茶碗のあった位置に置く、袱紗を捌き直して茶杓を拭き棗の上にのせる。
茶筅を出し、茶碗を前に引く
茶筅を棗の右に出し、茶碗を少し前の茶を点てる位置に引く
蓋置を建水の中より取り出して、風炉の火窓に置く
婦人or共蓋の場合は帛紗を右膝横に仮置きして、建水の上の柄杓を取って構え、蓋置を右手で建水の中より取り出して、風炉の火窓正面に置く
蓋置の上に釜の蓋を取って置く
続いて、帛紗で釜蓋を取り、釜蓋を蓋置の上に乗せる
釜蓋の上に茶巾を乗せる
釜蓋の上に茶巾を乗せる。帛紗を使用した時は写真のように、釜の蓋を取ると、帛紗を左膝横に置く
茶筅通し
湯を汲み、茶碗に入れ、柄杓を釜に置き茶筅通しをする
湯を建水に捨て茶碗を拭く
茶筅通しに続いて茶筅を元に戻し、湯を建水に捨てて茶碗を拭く
お菓子をどうぞ
茶碗を膝前に置き、茶巾を元に戻し、茶杓を取って「お菓子をどうぞ」と言って菓子を勧める
茶を茶碗に入れる
棗を取って茶碗の左に位置させ、茶を二杓茶碗に入れる
水指の蓋を取り、水指の左に取り込む
水指の蓋を右、左、右と三手に取り、水指左側の胴へ、摘みが客付側に向くようにしてもたせ掛けて置く
湯を汲み、茶碗に入れ、切り柄杓
柄杓を取り、湯を汲んで茶碗に入れ、切り柄杓で釜に置く
点てた茶を定座に出す
茶筅を振って茶を点て、茶碗の正面を正して定座に出す。柄杓の扱いは本勝手の風炉点前と同じです。
お点前頂戴します
客は茶碗を取り込み、次客との間に置いて、「お先に」と言って茶碗を自分の縁内正面に置いて、「お点前頂戴します」と言って頂きます
客が茶を飲む
客は三口半程度で茶を飲みます
茶碗を戻す
客は茶を飲んだら飲み口を清め、茶碗を縁外正面に置いて拝見し、拝見の後茶碗を出された位置に戻す
お仕舞に致します
茶碗が戻ると取り込み、湯を汲んですすぎ、茶碗の湯を建水に捨てる。この時正客より「どうぞお仕舞ください」とお仕舞の挨拶があれば、これを受け、茶碗を置いて「お仕舞いたします」と言ってお仕舞の挨拶をする
引き柄杓
水を汲み茶碗に入れ、引き柄杓で柄杓を釜に置く
茶巾茶筅を茶碗に入れる
茶筅通しをして建水に水を捨て、茶巾茶筅を茶碗に入れる
茶杓を拭いて茶碗に伏せて置く
茶杓を取って、袱紗を捌いて茶杓を拭き、茶碗に伏せて置く
茶碗、棗を最初に持ち出した位置に置き合せる
帛紗を腰に付けた後、棗を右に寄せ、茶碗を右、左と最初に持ち出した位置に置き合せる
釜に水を一杓入れる
茶碗、棗を置き合せた後、釜に水一杓注す
釜の蓋を閉める
水をさしたら、柄杓を構え、釜の蓋を閉める
柄杓を建水の上に置く
普通の点前の場合は、柄杓を一応蓋置の上に引きますが、この点前では釜の蓋を閉めると、柄杓を直ちに左手で建水の上に置く
茶碗を火窓に仮置きする
火窓前の蓋置を右手で取り、左手で建水のうしろに濃く。水指の蓋を右、左、右の三手で取り蓋を閉める。この時棗、茶杓の拝見の所望があるとこれを受け、右手で茶碗を火窓に仮置きする
棗を手に乗せ半膝客付へ向く
道具を拝見に出すため、棗を左掌にのせて半膝客付へ向く
棗を清めて道具を拝見に出す
棗を膝前に置いて、帛紗を捌いて棗を拭き定座に出す。つづけて帛紗を腰に付けて居前に戻り、茶杓を持って再び半膝
客付きに回って、棗の右へ並べて出す
柄杓、蓋置、建水を水屋に下げる
居前に戻り、柄杓、蓋置を右手に持ち、半膝勝手付に回り建水を左手に持ち、風炉正面に向き直りつつ茶道口に下がる
拝見道具を縁内に預かる
亭主が建水持って点前畳を出ると、客は先ほど拝見に出された棗、茶杓を取り込んで自席に戻り、写真のように縁内上座に預かる
茶碗を下げる
亭主は柄杓、蓋置、建水につづき風炉正面に進んで茶碗を下げる
水指を下げる
次に水指正面に坐って水指を持ち茶道口に下がる
道具の拝見
水指が下げられると、客は棗、茶杓の順に拝見する
拝見した道具を返す
拝見が終わると、客は出された位置に道具を返す。客が複数いる場合は正客と詰が出会いで返し、出された位置には正客から返す
主客の問答
正客より拝見済んだ道具が返されると、亭主は一旦茶道口に坐り、道具正面に進んで座り、正客の問いに答える
棗、茶杓を持って茶道口に下がる
正客との問答が終わると、写真のように拝見物を持って茶道口に下がる
点前終って主客総礼
棗、茶杓を持って茶道口に坐ると、道具を茶道口建付けに置いて主客総礼して終る
久し振りにお稽古の様子を紹介します、今回は風炉の「流し点」です。
風呂を据える位置は畳の左縁より17~19目位のところへ敷板を置いて、その上に風炉を据えます。これは水差を置く位置が変わるので、その空間を補うためにいつもより右寄りに風炉を据えます。
茶道口に坐り総礼
「お薄一服差し上げます」と言って総礼
水指を運び出し、座るときは体を斜め右に向け、水指を貴人畳の角に両横三目程度空けて置く
座るときはやや右斜めに座って、炉点前のときの、棗、茶碗を置く位置、すなわち炉縁角と敷板角を結んだ線上にに置く
建水を持ち出し水指正面をねらって座る、ここが居前になります
建水持って居前に坐ったら、柄杓、蓋置はそのままにしておいて、茶碗を左、右と二手で膝前向うに置き、右手で棗を茶碗と膝の間に取る。(建水の位置は最後まで動かない)
袱紗を捌いて棗を拭き茶碗のあった位置に置く、袱紗を捌き直して茶杓を拭き棗の上にのせる。
茶筅を棗の右に出し、茶碗を少し前の茶を点てる位置に引く
婦人or共蓋の場合は帛紗を右膝横に仮置きして、建水の上の柄杓を取って構え、蓋置を右手で建水の中より取り出して、風炉の火窓正面に置く
続いて、帛紗で釜蓋を取り、釜蓋を蓋置の上に乗せる
釜蓋の上に茶巾を乗せる。帛紗を使用した時は写真のように、釜の蓋を取ると、帛紗を左膝横に置く
湯を汲み、茶碗に入れ、柄杓を釜に置き茶筅通しをする
茶筅通しに続いて茶筅を元に戻し、湯を建水に捨てて茶碗を拭く
茶碗を膝前に置き、茶巾を元に戻し、茶杓を取って「お菓子をどうぞ」と言って菓子を勧める
棗を取って茶碗の左に位置させ、茶を二杓茶碗に入れる
水指の蓋を右、左、右と三手に取り、水指左側の胴へ、摘みが客付側に向くようにしてもたせ掛けて置く
柄杓を取り、湯を汲んで茶碗に入れ、切り柄杓で釜に置く
茶筅を振って茶を点て、茶碗の正面を正して定座に出す。柄杓の扱いは本勝手の風炉点前と同じです。
客は茶碗を取り込み、次客との間に置いて、「お先に」と言って茶碗を自分の縁内正面に置いて、「お点前頂戴します」と言って頂きます
客は三口半程度で茶を飲みます
客は茶を飲んだら飲み口を清め、茶碗を縁外正面に置いて拝見し、拝見の後茶碗を出された位置に戻す
茶碗が戻ると取り込み、湯を汲んですすぎ、茶碗の湯を建水に捨てる。この時正客より「どうぞお仕舞ください」とお仕舞の挨拶があれば、これを受け、茶碗を置いて「お仕舞いたします」と言ってお仕舞の挨拶をする
水を汲み茶碗に入れ、引き柄杓で柄杓を釜に置く
茶筅通しをして建水に水を捨て、茶巾茶筅を茶碗に入れる
茶杓を取って、袱紗を捌いて茶杓を拭き、茶碗に伏せて置く
帛紗を腰に付けた後、棗を右に寄せ、茶碗を右、左と最初に持ち出した位置に置き合せる
茶碗、棗を置き合せた後、釜に水一杓注す
水をさしたら、柄杓を構え、釜の蓋を閉める
普通の点前の場合は、柄杓を一応蓋置の上に引きますが、この点前では釜の蓋を閉めると、柄杓を直ちに左手で建水の上に置く
火窓前の蓋置を右手で取り、左手で建水のうしろに濃く。水指の蓋を右、左、右の三手で取り蓋を閉める。この時棗、茶杓の拝見の所望があるとこれを受け、右手で茶碗を火窓に仮置きする
道具を拝見に出すため、棗を左掌にのせて半膝客付へ向く
棗を膝前に置いて、帛紗を捌いて棗を拭き定座に出す。つづけて帛紗を腰に付けて居前に戻り、茶杓を持って再び半膝
客付きに回って、棗の右へ並べて出す
居前に戻り、柄杓、蓋置を右手に持ち、半膝勝手付に回り建水を左手に持ち、風炉正面に向き直りつつ茶道口に下がる
亭主が建水持って点前畳を出ると、客は先ほど拝見に出された棗、茶杓を取り込んで自席に戻り、写真のように縁内上座に預かる
亭主は柄杓、蓋置、建水につづき風炉正面に進んで茶碗を下げる
次に水指正面に坐って水指を持ち茶道口に下がる
水指が下げられると、客は棗、茶杓の順に拝見する
拝見が終わると、客は出された位置に道具を返す。客が複数いる場合は正客と詰が出会いで返し、出された位置には正客から返す
正客より拝見済んだ道具が返されると、亭主は一旦茶道口に坐り、道具正面に進んで座り、正客の問いに答える
正客との問答が終わると、写真のように拝見物を持って茶道口に下がる
棗、茶杓を持って茶道口に坐ると、道具を茶道口建付けに置いて主客総礼して終る
by sgk511
| 2017-08-30 23:58
| 茶道 お稽古風景
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