ちょこっと京都日帰り旅行
書画展
書道の先生が、京都清水寺会場の書画展に出展されているので、娘に付き合って急きょ書画展観賞を兼ね、家族で京都日帰り旅行に行ってきました。
清水寺に向かう参道
いつ行っても相変わらずの賑い振りですねぇ!、けっこう日本語以外の言葉が飛び交っており、さすが日本を代表する観光地だと思いました。
書画展ポスター
書画展と会場を案内するポスターですが、「清水寺 圓通殿」は清水寺入口のすぐ手前を左に曲がったところでした。写真の右端には朱の清水寺正面建物の一部が見えます。
会場入り口
入口には大きな告知の垂れ幕が吊るされ、いかにもその雰囲気を感じさせる光景でした。
会場内の様子
多くの人が作品に見入っておられ、関係者も結構多いようでした。
多くの書が掲示されています
なかなか難しい書体で書かれた物が多く、私には読めない書が多かったです。
絆
「2012年 今年の漢字一字」です、筆者は「森 清範貫主」
無事是貴人
茶席でよく使われるお禅語ですね、筆者は清水寺住職 大西良慶和上です。
清水寺
手水の様子
手水を使うのにも長蛇の列です、寺院にお参りするときは必ずありますねぇ…。
本堂と清水の舞台
いつもの光景ですが、もう2ヶ月もすると見事な紅葉に包まれるんですよねぇ…。
写真を撮っている反対側の建物は、工事中でシートですっぽり覆われていましたよ。
涼しげな風景
桟敷席のような小座敷で昼食かな?、バックは緑、風通しも良く、涼しそうな風景でした。
祇園
花見小路
祇園において、四条通が東西のメインストリートとするなら、花見小路は南北のメインストリートで、ほぼ祇園の中央を南北に横断して北は三条通 り、南は安井北門通りまでの全長約1kmの路ですだそうです。
祇園散策
その、花見小路の散策です、いかにも祇園らしい風景です。
懐かしいお店
数年前に一度来たことのあるお店です、その時は10数名での旅行の時でしたが、インターネットで検索したら、けっこう高そうなお店のようです。
豆腐料理「豆水楼祇園店」
事前にネットで昼食場所を幾つかチェックしていましたが、豆腐料理専門店で京料理を楽しみました。
豆腐料理メニュー
一品づつ出てくるので料理全体を写真で紹介できません、メニューの写真でご想像ください。
豆腐田楽
一品だけ紹介しますが、豆腐に味付けしたお味噌がのって焼いた料理かな?。お味はVery Goodでした。
先斗町
鴨川と木屋町通の間を南北に走る、石畳の狭い通りです。花街特有の商業形態の他、一般の飲食店も軒を連ねています。通り東側の店は鴨川に面し、納涼床を設ける飲食店が有名です。
長く続く狭い通り
先斗町歌舞練場は北の端にあり、丁度看板が見えますが、鴨川からは大きな姿を見ることが出来ます。
横露地
先斗町を歩くと、鴨川と反対側に並ぶ店と店の間に、この様に細く奥まった路地があり、その途中や先にも雰囲気のいいお店が沢山ありました。
先斗町通り
三条から四条の間、鴨川堤防西側の通で祇園と並ぶ古い花街です。最近は小料理屋も多くなり初めての人も気楽に食事が楽しめるようです。
有名な納涼床
鴨川に面した店は、納涼床を設ける飲食店が多く、夏場は鴨川の川床料理が有名ですね…。
書道の先生が、京都清水寺会場の書画展に出展されているので、娘に付き合って急きょ書画展観賞を兼ね、家族で京都日帰り旅行に行ってきました。
清水寺に向かう参道
いつ行っても相変わらずの賑い振りですねぇ!、けっこう日本語以外の言葉が飛び交っており、さすが日本を代表する観光地だと思いました。
書画展ポスター
書画展と会場を案内するポスターですが、「清水寺 圓通殿」は清水寺入口のすぐ手前を左に曲がったところでした。写真の右端には朱の清水寺正面建物の一部が見えます。
会場入り口
入口には大きな告知の垂れ幕が吊るされ、いかにもその雰囲気を感じさせる光景でした。
会場内の様子
多くの人が作品に見入っておられ、関係者も結構多いようでした。
多くの書が掲示されています
なかなか難しい書体で書かれた物が多く、私には読めない書が多かったです。
絆
「2012年 今年の漢字一字」です、筆者は「森 清範貫主」
無事是貴人
茶席でよく使われるお禅語ですね、筆者は清水寺住職 大西良慶和上です。
清水寺
手水の様子
手水を使うのにも長蛇の列です、寺院にお参りするときは必ずありますねぇ…。
本堂と清水の舞台
いつもの光景ですが、もう2ヶ月もすると見事な紅葉に包まれるんですよねぇ…。
写真を撮っている反対側の建物は、工事中でシートですっぽり覆われていましたよ。
涼しげな風景
桟敷席のような小座敷で昼食かな?、バックは緑、風通しも良く、涼しそうな風景でした。
祇園
花見小路
祇園において、四条通が東西のメインストリートとするなら、花見小路は南北のメインストリートで、ほぼ祇園の中央を南北に横断して北は三条通 り、南は安井北門通りまでの全長約1kmの路ですだそうです。
祇園散策
その、花見小路の散策です、いかにも祇園らしい風景です。
懐かしいお店
数年前に一度来たことのあるお店です、その時は10数名での旅行の時でしたが、インターネットで検索したら、けっこう高そうなお店のようです。
豆腐料理「豆水楼祇園店」
事前にネットで昼食場所を幾つかチェックしていましたが、豆腐料理専門店で京料理を楽しみました。
豆腐料理メニュー
一品づつ出てくるので料理全体を写真で紹介できません、メニューの写真でご想像ください。
豆腐田楽
一品だけ紹介しますが、豆腐に味付けしたお味噌がのって焼いた料理かな?。お味はVery Goodでした。
先斗町
鴨川と木屋町通の間を南北に走る、石畳の狭い通りです。花街特有の商業形態の他、一般の飲食店も軒を連ねています。通り東側の店は鴨川に面し、納涼床を設ける飲食店が有名です。
長く続く狭い通り
先斗町歌舞練場は北の端にあり、丁度看板が見えますが、鴨川からは大きな姿を見ることが出来ます。
横露地
先斗町を歩くと、鴨川と反対側に並ぶ店と店の間に、この様に細く奥まった路地があり、その途中や先にも雰囲気のいいお店が沢山ありました。
先斗町通り
三条から四条の間、鴨川堤防西側の通で祇園と並ぶ古い花街です。最近は小料理屋も多くなり初めての人も気楽に食事が楽しめるようです。
有名な納涼床
鴨川に面した店は、納涼床を設ける飲食店が多く、夏場は鴨川の川床料理が有名ですね…。
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by sgk511
| 2012-09-21 17:04
| 旅行
|
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うれしい知らせ(6)
許状資格を取得されました
裏千家では許状資格制度がありまして、種目の段階ごとに許状・資格が決められています。当教室の皆さんは入門から1~2年を経過した達ばかりですが、この度希望者が数名おられ、その取次をいたしておりましたところ、裏千家「今日庵」より付与されました。
許状資格のあらまし
入門されますと、初歩のお稽古からはじめ、段階を追って進んでいきますが「許状」とは各段階ごとのお稽古を許可する「許し状」です。
一方、許状とともにその修行の度合いによって「資格」制度を設けています。これは茶道の修行者としての習熟度を表すもので、入試の願書や就職の際に提出する履歴書に明記しても社会的な理解が得やすくなっており、中級までの詳細は次のとおりです。
種目(許状) 資 格
入 門・・・・初 級
小 習
茶 箱 点
茶 通 箱・・・・ 中 級
唐 物
台 天 目
盆 点
和 巾 点
お預かりした許状
裏千家「今日庵」より送付された許状は、皆さんにお渡しするまでの数日間、この様に床に飾ってお預かりしておりました。
喜びの皆さんの様子
なんだか授与式みたい!!
約2年お稽古に通われている、仲の良いお母さんと高校生の娘さんです。娘さんが入門されたときは中学生でした、許状取得おめでとうございま~す(^0^)
これからも頑張ろうという気になります
熱心に許状の文面に見入るその横顔は嬉しそうに誇らんでいます。
一括申請でたくさんの許状を手に
いくつもの許状をもって、その笑顔が嬉しさを物語っています。
これからもますます精進しま~す
内容の説明を受ける別の二人。今回許状付与された方は皆さん2年生クラスでした。今後も皆さんの頑張りを期待しま~す(^0^)
裏千家では許状資格制度がありまして、種目の段階ごとに許状・資格が決められています。当教室の皆さんは入門から1~2年を経過した達ばかりですが、この度希望者が数名おられ、その取次をいたしておりましたところ、裏千家「今日庵」より付与されました。
許状資格のあらまし
入門されますと、初歩のお稽古からはじめ、段階を追って進んでいきますが「許状」とは各段階ごとのお稽古を許可する「許し状」です。
一方、許状とともにその修行の度合いによって「資格」制度を設けています。これは茶道の修行者としての習熟度を表すもので、入試の願書や就職の際に提出する履歴書に明記しても社会的な理解が得やすくなっており、中級までの詳細は次のとおりです。
種目(許状) 資 格
入 門・・・・初 級
小 習
茶 箱 点
茶 通 箱・・・・ 中 級
唐 物
台 天 目
盆 点
和 巾 点
お預かりした許状
裏千家「今日庵」より送付された許状は、皆さんにお渡しするまでの数日間、この様に床に飾ってお預かりしておりました。
喜びの皆さんの様子
なんだか授与式みたい!!
約2年お稽古に通われている、仲の良いお母さんと高校生の娘さんです。娘さんが入門されたときは中学生でした、許状取得おめでとうございま~す(^0^)
これからも頑張ろうという気になります
熱心に許状の文面に見入るその横顔は嬉しそうに誇らんでいます。
一括申請でたくさんの許状を手に
いくつもの許状をもって、その笑顔が嬉しさを物語っています。
これからもますます精進しま~す
内容の説明を受ける別の二人。今回許状付与された方は皆さん2年生クラスでした。今後も皆さんの頑張りを期待しま~す(^0^)
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by sgk511
| 2012-09-20 16:06
| 茶道 うれしい知らせ
|
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芙蓉(ふよう)の花
庭先のフヨウの花が初めて咲きました
2年前に知り合いの人から、ほんの小さな苗木をもらって庭先に植えておいたら、今朝突然大きなピンクの花が咲いていました。今年はまだ無理かな?と思っていた矢先だったので、ビックリしました!うれしくなりました(^0^)
早速床の間に飾ってみました
丁度今日はお稽古日だったので、早速床の間に飾りました。また本日9月9日は重陽の節句で、お目出度い日でもありました。お菓子の「着せ綿」、床のフヨウを話題にしながら実に気分の良いお稽古をすることが出来ました。
花言葉
フヨウの花のように美しいしとやかな顔立ちの事を「フヨウの顔」と言うそうです。昔から美しい女性のたとえにもちいられ、花言葉も「しとやかな恋人」「繊細美」「微妙な美しさ」です。
2年前に知り合いの人から、ほんの小さな苗木をもらって庭先に植えておいたら、今朝突然大きなピンクの花が咲いていました。今年はまだ無理かな?と思っていた矢先だったので、ビックリしました!うれしくなりました(^0^)
早速床の間に飾ってみました
丁度今日はお稽古日だったので、早速床の間に飾りました。また本日9月9日は重陽の節句で、お目出度い日でもありました。お菓子の「着せ綿」、床のフヨウを話題にしながら実に気分の良いお稽古をすることが出来ました。
花言葉
フヨウの花のように美しいしとやかな顔立ちの事を「フヨウの顔」と言うそうです。昔から美しい女性のたとえにもちいられ、花言葉も「しとやかな恋人」「繊細美」「微妙な美しさ」です。
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by sgk511
| 2012-09-09 00:02
| 花・果物
|
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お稽古風景(14)…釣瓶(水指)
木地釣瓶で濃茶点前
先に名水点を紹介しましたが、木地釣瓶を単に水指として使用する場合は名水点のようにシメ飾りをしません。
迎付け前の飾りつけ
通常の濃茶点前同様水指の前に茶入を飾り迎付けをします。
水指の蓋の開け閉め
水指の蓋の扱いは名水点と同じです
柄杓、蓋置を入の字に荘る
水指(釣瓶)を最後に水屋に引かずに柄杓を飾る場合は、湯がえしをせずに柄杓の合をふせて手の向こうにかけ、蓋置とともに入の字に荘ります。
蓋置を荘る
柄杓に続き、この様に蓋置を荘ります
柄杓、蓋置を入の字に荘った状態
写真は柄杓、蓋置を水指の上に荘り、建水を水屋に下げた状態(まだ茶碗が残っている)
先に名水点を紹介しましたが、木地釣瓶を単に水指として使用する場合は名水点のようにシメ飾りをしません。
迎付け前の飾りつけ
通常の濃茶点前同様水指の前に茶入を飾り迎付けをします。
水指の蓋の開け閉め
水指の蓋の扱いは名水点と同じです
柄杓、蓋置を入の字に荘る
水指(釣瓶)を最後に水屋に引かずに柄杓を飾る場合は、湯がえしをせずに柄杓の合をふせて手の向こうにかけ、蓋置とともに入の字に荘ります。
蓋置を荘る
柄杓に続き、この様に蓋置を荘ります
柄杓、蓋置を入の字に荘った状態
写真は柄杓、蓋置を水指の上に荘り、建水を水屋に下げた状態(まだ茶碗が残っている)
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by sgk511
| 2012-09-04 23:53
| 茶道 お稽古風景
|
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お稽古風景(13) 名水点
特殊点前…名水点
先の「葉蓋」「洗い茶巾」なども特殊点前ですが、この名水点もその一つです。名水を茶の湯に使用することは、昔から盛んに行われていたようです。
名水点は、各地にある名水を汲んできて茶の湯に用いるのですが、客に名水であることを示すために、水指にシメ飾りをしておきます。水指は、木地の釣瓶を使用しますが、事前に水で十分に湿しておき、シメを張ります。
それぞれのシーン
さまざまな点前手続きのうち、お稽古中の何人かの生徒さんによるその場面を幾つか紹介いたします。
シメの張り方
シメの張り方は、前後二つ、両横一つずつの幣をつけて、勝手付き向こうの角で男結びに結びます。なお、名水点は、濃茶でするのがふさわしいといわれています。
事前の点前座の準備
客が席入りする前の事前の荘りつけは、風炉の横に水指(釣瓶)を据え、その前に通常の濃茶点前同様茶入を荘り、迎付
けをします。
茶碗、茶入の置き合せ
通常の濃茶点前と同じ手順で茶碗を運び出し茶入と茶碗を水指前に置き合せます。
建水を持って入り柄杓を蓋置に引く
建水を持ち出して居前に進み、柄杓を構え、建水から蓋置をとって定座に置き、柄杓を蓋置に引いて
主客総礼
このとき正客は、「お見受けいたしますと、名水をご心配いただいたようですが、お水を頂戴いたしたいと思います」といった挨拶をします。
いつものように茶入、茶杓を拭く
亭主はこれを受けて、いつものように茶碗、茶入を膝前に取り込んで茶入の仕服を脱がせ、帛紗を捌いて茶入を拭き、
茶杓を拭きます。
茶筅を茶入と置き合せる
茶杓を茶入の蓋上に乗せ、茶筅を出して茶入と置き合せます
茶巾を水指蓋の上にのせる
茶碗を少し前に引き、茶巾を水指の蓋の釜付きの方に乗せる
水指の蓋をとる
帛紗を右膝横に仮置きし、釜付きの方の蓋の向こうを右手で少し前へ出し
両手で少し出た前方を取り、前に引き出すようにして開け
両手で右方客付のほうの蓋の手前に重ねて置き
指先が水指に当たるところで奥に押して止めます
水を汲んで茶碗に入れる
柄杓を取り、扱って適量の水を汲み
茶碗に入れます
水を客にすすめる
柄杓を蓋置に引き、茶碗の正面を正して定座に出します
正客は次礼をして名水をいただく
正客は茶碗を取り込み、次客との間、縁内に置いて次礼し(総礼ではない)名水をいただく
名水の由来を聞かれ居前のままで答える
正客、水を飲んだら縁内で次客に送り、連客一同が飲み回します。正客は頃合いを見計らって名水の由来を聞き、亭主は居前のままで答えます。
茶碗が戻ると、取り込んで総礼
客は飲んだ茶碗の飲み口を、懐紙で一度サッと拭く程度清め、茶碗は末客が返します。亭主は茶碗が戻ると、これを膝前に取り込み総礼します。
釜の蓋をとって湯を入れ茶碗をすすぐ
柄杓を取って構え釜の蓋をとり、蓋置に置きます。帛紗を仮置きしている場合は帛紗で釜の蓋をとり、帛紗は建水の下座に置きます。
湯を汲んで茶碗をすすぎます
再び湯を汲んで茶筅通しをし、以下普通の濃茶と変りなし
もう一度湯を汲み茶筅通しをし、以下普通の濃茶と変りありません
茶碗の中の茶をさばく
茶筅とおしの後、茶碗を拭き、茶碗に茶を入れ、多少盛り上がったその茶を茶杓で軽くさばきます。
湯を注ぐ
茶碗の中の茶をさばいたら、この様にして湯を入れ、茶を煉ります。
茶筅の穂先に湯を掛けながら注ぐ
練り具合の調整のため、穂先に湯を掛けながら粘度をほどよくゆるめます。
練った茶を定座に出す
美味しい濃茶が練りあがりました
茶碗を取込み総礼
定座に出された茶を正客が取り込み、次客との間に置いて、その濃茶をいただく、客のみが総礼。
お茶をいただきます
先ずは正客が飲み、飲み口清めて次客に送ります。
水指の蓋を閉める
飲んだ茶碗が返されると、お点前さんは茶碗を取り込み仕舞にかかります。茶碗をすすぎ、茶杓を清めて最後に水一杓釜に入れると、水指(釣瓶)右側にのせた蓋の手前を両手で持ち、手前に引いて
左側にのせ
指先が水指に当たるところまで奥に押し
最後に右手の親指でキチンと押して閉めます
茶入の清め
客からの道具拝見の所望により、茶入から順に清めて拝見に出します。
道具を拝見に出す
茶碗は茶を飲んだ後その場で客全員が拝見するので、ここでは茶入・茶杓・仕覆を拝見に出します。写真は茶入・茶杓に次いで、最後に仕覆を出したところ。
水指を持ち帰る
名水点の場合は、点前が終わるとこのように水指(釣瓶)を水屋に引きます。
道具の問答
拝見に出された道具を客が拝見し、元の位置に戻すと、この様にして道具の、作、銘などの問答が行われます。
先の「葉蓋」「洗い茶巾」なども特殊点前ですが、この名水点もその一つです。名水を茶の湯に使用することは、昔から盛んに行われていたようです。
名水点は、各地にある名水を汲んできて茶の湯に用いるのですが、客に名水であることを示すために、水指にシメ飾りをしておきます。水指は、木地の釣瓶を使用しますが、事前に水で十分に湿しておき、シメを張ります。
それぞれのシーン
さまざまな点前手続きのうち、お稽古中の何人かの生徒さんによるその場面を幾つか紹介いたします。
シメの張り方
シメの張り方は、前後二つ、両横一つずつの幣をつけて、勝手付き向こうの角で男結びに結びます。なお、名水点は、濃茶でするのがふさわしいといわれています。
客が席入りする前の事前の荘りつけは、風炉の横に水指(釣瓶)を据え、その前に通常の濃茶点前同様茶入を荘り、迎付
けをします。
通常の濃茶点前と同じ手順で茶碗を運び出し茶入と茶碗を水指前に置き合せます。
建水を持ち出して居前に進み、柄杓を構え、建水から蓋置をとって定座に置き、柄杓を蓋置に引いて
このとき正客は、「お見受けいたしますと、名水をご心配いただいたようですが、お水を頂戴いたしたいと思います」といった挨拶をします。
亭主はこれを受けて、いつものように茶碗、茶入を膝前に取り込んで茶入の仕服を脱がせ、帛紗を捌いて茶入を拭き、
茶杓を拭きます。
茶杓を茶入の蓋上に乗せ、茶筅を出して茶入と置き合せます
茶碗を少し前に引き、茶巾を水指の蓋の釜付きの方に乗せる
帛紗を右膝横に仮置きし、釜付きの方の蓋の向こうを右手で少し前へ出し
柄杓を取り、扱って適量の水を汲み
柄杓を蓋置に引き、茶碗の正面を正して定座に出します
正客は茶碗を取り込み、次客との間、縁内に置いて次礼し(総礼ではない)名水をいただく
正客、水を飲んだら縁内で次客に送り、連客一同が飲み回します。正客は頃合いを見計らって名水の由来を聞き、亭主は居前のままで答えます。
客は飲んだ茶碗の飲み口を、懐紙で一度サッと拭く程度清め、茶碗は末客が返します。亭主は茶碗が戻ると、これを膝前に取り込み総礼します。
柄杓を取って構え釜の蓋をとり、蓋置に置きます。帛紗を仮置きしている場合は帛紗で釜の蓋をとり、帛紗は建水の下座に置きます。
もう一度湯を汲み茶筅通しをし、以下普通の濃茶と変りありません
茶筅とおしの後、茶碗を拭き、茶碗に茶を入れ、多少盛り上がったその茶を茶杓で軽くさばきます。
茶碗の中の茶をさばいたら、この様にして湯を入れ、茶を煉ります。
練り具合の調整のため、穂先に湯を掛けながら粘度をほどよくゆるめます。
美味しい濃茶が練りあがりました
定座に出された茶を正客が取り込み、次客との間に置いて、その濃茶をいただく、客のみが総礼。
先ずは正客が飲み、飲み口清めて次客に送ります。
飲んだ茶碗が返されると、お点前さんは茶碗を取り込み仕舞にかかります。茶碗をすすぎ、茶杓を清めて最後に水一杓釜に入れると、水指(釣瓶)右側にのせた蓋の手前を両手で持ち、手前に引いて
客からの道具拝見の所望により、茶入から順に清めて拝見に出します。
茶碗は茶を飲んだ後その場で客全員が拝見するので、ここでは茶入・茶杓・仕覆を拝見に出します。写真は茶入・茶杓に次いで、最後に仕覆を出したところ。
名水点の場合は、点前が終わるとこのように水指(釣瓶)を水屋に引きます。
拝見に出された道具を客が拝見し、元の位置に戻すと、この様にして道具の、作、銘などの問答が行われます。
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by sgk511
| 2012-09-02 22:52
| 茶道 お稽古風景
|
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